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阿佐田哲也氏の名作『麻雀放浪記』が劇画で復活!

週刊大衆で劇画連載スタート! 劇画は嶺岸信明氏、題字は伊集院静氏が担当

色川武大氏(阿佐田哲也氏) 写真提供/共同通信

 1月6日発売の週刊誌『週刊大衆』(双葉社/毎週月曜発売)で連載が始まる劇画『麻雀放浪記』が注目を集めている。原作は、言わずと知れた麻雀小説の金字塔『麻雀放浪記』。故・色川武大氏が阿佐田哲也のペンネームで週刊大衆で連載した戦後最大のピカレスクロマンだ。
今回、劇画を担当する当代一の劇画家・嶺岸信明氏は、

「麻雀放浪記は、終戦直後の日本、勝負に命を懸け、逞しく生き抜いた男たちの物語であり、私のバイブルです。ドサ健、哲、出目徳……あの魅力的な男たちを、どこまで魅力的に描けるか全力で勝負します」

 と連載の意気込みを語る。
 さらに、この連載の題字を記したのが作家の伊集院静氏だ。色川氏との交流が深かった伊集院氏は第1話を読んだ感想をこう述べる。

「第1話の"博才"を読んだが、これは、或る意味"新しい麻雀放浪記"と言えよう。なぜ、あの時代、日本人はあれほどまでにギャンブルを楽しみ、のめり込んだのか? それは誰にも何者かになれるチャンスがあり、誰もがチャンスの前でのたうち回っていたからだろう。一局面の勝者が一人であるように、勝つために魂さえ賭した時代であったからである」

 そもそも色川氏と週刊大衆の関係は古い。51年前の1966年、37歳の時に「雀風子」のペンネームで麻雀コラムの連載を開始させると圧倒的な好評を得て2年間続く。
 そして69年、色川氏は阿佐田哲也のペンネームで『麻雀放浪記・青春編』を執筆開始。若い世代を中心に爆発的な人気を呼び、世の中は空前絶後の麻雀ブームが到来、社会現象となった。同作の担当編集者だった三浦宏之氏が色川氏との思い出を振り返る。

「何べん、赤城神社(東京・神楽坂)の前の通りで色さんの肩を担いだことか。ナルコレプシーの発作で、突然、膝から崩れ落ちるんだ。よく介抱させてもらった。それにしても神楽坂でどれほどの数の名作が生まれたことか」

 懐かしそうに当時を振り返りながら三浦氏は続ける。

「大人になっても、ああいう子どものような笑顔を見せられる人は見たことがない。とにかく笑顔が綺麗な人だったよ」

長い時を経て劇画として復活した『麻雀放浪記』。前出の伊集院氏は今回の劇画連載に際してこう述べる。

「今、『麻雀放浪記』を読み返すことは、現代人に、チャンスの気配を知る鍵を与えるかもしれない」

 色あせることない雀士たちの世界を堪能してみてはいかがだろうか。



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